2025年1月
BIZREPO新着予告情報(12月下旬UP)
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▶アウトソーシングの成功に必要な4つの目的と視点!
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昨今、アウトソーシングの活用が一般化しており、それをうまく活用できるか否かが、事業の成長速度に影響を与える時代になりました。しかし、便利だからと闇雲に外注を活用していると社員の経験や知識習得への弊害となるうえに、予想外にコストが高くついてしまった!ということがあります。そこで、目的から整理したアウトソーシングの活用方法を紹介します。
◇成功の鍵は「目標」と「リソース整理」
・昔からあるアウトソーシング
ここへ来て、アウトソーシング(外注)の普及に対しスポットが当たっていますが、実は、もともとアウトソーシングは一部の分野においては当たり前のものでした。それは、税理士や弁護士などの「士業」と呼ばれる専門領域であり、このような国家資格を持っている人にしかできない仕事については、今も昔も多くの企業が外注として活用しています。
・活用のための3つのポイント
「アウトソーシング」と「外注」は読んで字のごとく、自社の外に業務を依頼する方法ですが、もちろん人材採用ではありません。
あくまで業務の切り出し、および発注という形になり、例外なく、社内の人ではない外部の協力者・協力会社というスタンスのため、活用には以下の3つのポイントを適切に捉えておく必要があります。
① 会社として、いま目指している方向性・目標・ビジョン →「理想」
② 現在の組織の状況及び目標達成の進捗 →「現実」
③ ①で掲げた「理想」と、②で整理した「現実」の差分・ギャップを生んでいる要因→「ギャップ」
◇なぜ、採用ではなくアウトソーシングなのか
・適正金額で業務遂行
なぜ「採用」ではなく「アウトソーシング」なのかは、次の3つの視点で説明することができます。
①採用ハードルが高い
②アウトソーシングの方が、業務習熟度の高い人材が確保できる可能性が高い
③業務が明確に分解でき、切り出せる業務になっている
◇正しいアウトソーシング4つの目的と視点
「アウトソーシングは企業目標・ビジョン達成の手段である」。この前提を理解した上で、あらためて4つの目的と視点についてアウトソーシングの活用法を見ていきましょう。
①「目標優先型」→ 社内リソースは量・質ともに足りているがアウトソーシングを活用する場合
②「リソース確保型」→ 社内リソースの質は高いものの必要量・必要人数が足りていない場合
③「ナレッジ確保型」→ 社内リソースの質が低い場合
④「効率重視型」→ メンバーの数が揃っていない場合
◇アウトソーシングの活用で持つべき「時系列視点」
これまで、アウトソーシングの活用や外注利用といえば、とかく短期的なリソース確保で活用されることが多かったように思います。しかし、昨今のような既成の枠にとらわれない働き方や世の中の変化を考慮すれば、短期的な活用だけでなく、メンバーの育成や専門性及び知識の習得、経験の確保といったような中長期的な活用も、今後は視野に入れるべき時代になったと考えます。つまり、時系列に沿った視点を持ちながら、アウトソーシングという手段をその時々に応じてうまく活用していく必要があります。
編集:中小企業経営研究会